一宮基督教研究所・研究図書目録

J.D.G.ダン著作集研究

11/07/19


私と James.D.G.Dunn の著作との出会いは、1980年の夏に新婚旅行をかねてアメリカでの学びを模索したときのことであった。サンフランシスコのエリセリートにある野村夫妻のキンダーガーデンの二階に住まわせていただいて、カリフォルニア州立大バークレー校に隣接する聖公会系のバシフィック・セオロジカル・スクールの夏季セミナーに出席する機会があった。教授二人と牧師が五人ほどでのディスカッション形式での二週間にわたる福音書研究の夏季セミナーであった。私のヒアリングもスピーキングも十分ではなかったが、参加者の先生方の暖かい交わりが印象に残っている。バークレー校と神学校の間にキリスト教の書店があり、そこをのぞいたときに偶然 James.D.G.Dunnの”Jesus & the Spirit”をみつけた。初代のクリスチャンの霊的経験を「アバ意識」を中心に位置付けて分析している著作であった。異言の賜物を伴う聖霊の満たしもしくはバプテスマを経験して後、私がおぼろげに確信していたことを聖書神学的に整理したすばらしい書物であった。それ以後、James.D.G.Dunn の著作には関心をよせてきた。神学に取り組んでおられる多くの神学者は聖霊の経験に無関心な学者が多い。そのような中で、一級の資料を駆使しつつ、今日の聖霊経験についてすぐれた視点を提供してくれる James.D.G.Dunn の著作の継続的な研究は、私のライフワークの一部を占めている。

“Baptism in the Holy Spirit(1970)”
“Jesus and the Spirit(1975)”
“Unity and Diversity in the New Testament(1977)”
“Christology in the Making(1980)”
“The Evidence for Jesus(1985)”
“Word Biblical Commentary 38A Romans1−8(1988)”
“Word Biblical Commentary 38B Romans 9−16(1988)”
”Jesus,Paul and the Law”(1990)
”Galatians”(1993)
”Colossians and Philemon”(1996)
”The Theology of Paul the Apostle”(1998)

「J.D.G.Dunn の『イエスと御霊』に関する一考察」